問題番号 : 107A59

58歳の男性。3か月前から続く背部痛と左上腹部痛とを主訴に来院した。20歳過ぎからアルコールを多飲している。意識は清明。身長165 cm,体重52 kg。脈拍76/分,整。血圧112/78 mmHg。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。背部の皮膚に異常を認めない。血液所見:赤血球385万,Hb 12.5 g/dL,Ht 36%,白血球5,800,血小板23万。血液生化学所見:空腹時血糖112 mg/dL,総蛋白6.3 g/dL,アルブミン3.4 g/dL,総ビリルビン0.7 mg/dL,AST 23 IU/L,ALT 18 IU/L,ALP 295 IU/L(基準115~359),γ-GTP 120 IU/L(基準8~50),アミラーゼ232 IU/L(基準37~160),CA19-9 32 U/mL(基準37以下)。
 この患者でみられるのはどれか。2つ選べ

正解
a, e
国試正答率
76%

Assessment
①3か月前から続く「背部痛と左上腹部痛」,「20歳過ぎか

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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