問題番号 : 107A43

56歳の女性。物忘れを主訴に長女に連れられて来院した。1年前から寒がりになり,冬季は家にこもってほとんど外出しなくなった。別居中の長女が訪問した際,部屋にはごみが散乱しており,受け答えが支離滅裂で長女の名前を想起することができなかったという。身長151 cm,体重62 kg。体温35.8℃。脈拍52/分,整。血圧108/68 mmHg。呼吸数14/分。頭髪と眉毛とが疎である。胸腹部に異常を認めない。両下腿に圧痕を残さない浮腫を軽度認める。嗄声で声量は小さく,改訂長谷川式簡易知能評価スケールは7点(30点満点)。脳神経系,感覚系および小脳系に異常を認めない。筋力は正常だがアキレス腱反射で弛緩相の遅延を認める。
 診断のために測定すべきなのはどれか。

正解
e
国試正答率
99%

Assessment
①56歳の女性 ⇒ 中年女性(好発年齢と性別)
②物忘れ

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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