問題番号 : 107A40

17歳の男子。意識消失のため搬入された。昼食にうどんを食べた後,晴天の屋外で同級生とサッカーをした。運動開始30分後,前胸部のかゆみを訴えた。その後,意識を失い倒れたため,救急搬入された。1か月前,スパゲッティを食べた後サッカーをしていたところ,程度は軽いものの同様の症状があったという。夜食にうどんを食べても異常はなく,空腹時にサッカーをしても異常はなかったという。意識は清明。喘鳴が強い。前胸部に膨疹を認める。脈拍132/分,整。血圧82/40 mmHg。呼吸数24/分。SpO2 98%(マスク4 L/分酸素投与下)。
 症状改善後の生活指導として適切なのはどれか。

正解
b
国試正答率
100%

Assessment
 病歴から食物依存性運動誘発性アナフィラキシーと診断でき

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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