問題番号 : 107A34

30歳の男性。腹痛と下痢とを主訴に来院した。トレッキング旅行の途中で,自炊していたという。3日前に砂利道で転倒し,左母指と左示指とに挫創を生じた。昨日の夕食は,食事直前に開けた缶詰の牛肉,自分で採取した山菜の炒め物,自分で釣った川魚の塩焼き,自分で作ったおにぎり及び日本酒1合だったという。夕食の直後には異常はなかったが,約4時間後に急激に腹痛と下痢とを発症した。発症後,約3時間経過して症状は徐々に改善しつつあるという。アレルギー歴はない。意識は清明。体温37.0℃。脈拍72/分,整。血圧116/76 mmHg。呼吸数14/分。臍周囲に圧痛を認める。腸雑音は亢進している。腹膜刺激症状を認めない。
 診断として最も考えられるのはどれか。

正解
d
国試正答率
97%

Assessment
①腹痛と下痢 ⇒ 嘔吐の記載はない
②食事直前に開けた缶

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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