問題番号 : 106I69

78歳の男性。右腰痛と立ちくらみとを主訴に来院した。今朝,居間でテレビを見ていたときに突然,右腰部に激痛を感じた。しばらくして痛みは軽快したものの,立ちくらみが出現したために受診した。65歳時に高血圧を指摘されたが受診はしていない。意識は清明。身長168 cm,体重89 kg。体温36.2℃。脈拍96/分,整。血圧102/68 mmHg。呼吸数14/分。腹部に拍動性の腫瘤を触知する。尿所見:潜血(−),白血球反応(−)。
 次に行うべき検査として適切なのはどれか。

正解
b
国試正答率
99%

Assessment
①突然,右腰部に激痛 ⇒ 急性発症の疾患
②立ちくらみが

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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