問題番号 : 106I67

22歳の男性。オートバイに乗って40 km/時で走行中に,交差点で乗用車と衝突したため搬送中である。救急隊からの報告によると,意識は清明だが,衝突場所から10 m離れた場所まで飛ばされており,右の側胸部から右上腹部にかけて強い疼痛を訴えているという。10分後に到着予定である。
 初期診療に必要でないのはどれか。

正解
b
国試正答率
99%

Assessment
①バイクの衝突事故,10 m飛ばされた ⇒ 高エネルギー

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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