問題番号 : 106I65

67歳の男性。3日前からの発熱と頻尿とを主訴に来院した。2年前から前立腺肥大症の診断でα1遮断薬を内服している。体温38.4℃。直腸指診で小鶏卵大の前立腺を触知し,圧痛を認める。尿所見:蛋白(−),糖(−),沈渣に赤血球1~3/1視野,白血球100以上/1視野。血液所見:赤血球460万,Hb 14.6 g/dL,Ht 41%,白血球12,300,血小板23万。免疫学所見:CRP 6.2 mg/dL。PSA 12.6 ng/mL(基準4以下)。腹部超音波検査で推定前立腺体積36 mL,残尿量10 mL。
 対応として適切なのはどれか。

正解
b
国試正答率
98%

Assessment
①67歳の男性,2年前から前立腺肥大症の診断でα1遮断薬

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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