問題番号 : 106I45

68歳の女性。皮膚の出血斑を主訴に来院した。打撲した記憶がないにもかかわらず,数か月前から両側の手背と前腕とに出血斑が見られることが気になっていたという。鼻出血と歯肉出血とを認めない。口腔粘膜に点状出血を認めない。両側の手背と前腕とに径3~5 cmの紫斑を3個認める。血液所見:赤血球468万,Hb 13.9 g/dL,Ht 42%,白血球6,300,血小板20万,PT 98%(基準80~120),APTT 33秒(基準対照32)。
 対応として適切なのはどれか。

正解
a
国試正答率
30%

Assessment
①皮膚の出血斑の部位 ⇒ 両側の手背と前腕
②鼻出血,歯

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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