問題番号 : 106I40

68歳の女性。粘膜部のびらんと全身の発疹とを主訴に来院した。5日前,風邪症状に対して市販の総合感冒薬を内服した。2日間内服を続けたところ,3日前から結膜充血と口腔内びらんとに加えて,顔面,体幹および四肢に紅斑とびらんとが出現した。初診時,全身の80%に紅斑が見られ,こすると容易にびらんを形成した。顔面の写真(A)と,背部の紅斑をこすって生じたびらんの写真(B)とを別に示す。
 診断として考えられるのはどれか。

正解
a
国試正答率
99%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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