問題番号 : 106H24

58歳の男性。職場の定期健康診断で初めて不整脈を指摘されたため来院した。自覚症状はない。7年前から高血圧症のため治療中である。家族歴に特記すべきことはない。脈拍64/分,整。血圧134/78 mmHg。身体診察所見,12誘導心電図および胸部エックス線写真に異常を認めない。心エコー検査で軽度の左室肥大を認める。24時間Holter心電図を別に示す。この心電図にみられる異常波形は1日102回あったが,自覚症状は認められなかった。
 対応として適切なのはどれか。

正解
a
国試正答率
77%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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