問題番号 : 106G53

54歳の女性。眼の違和感,のどの灼熱感および強い咳を主訴に来院した。風呂場でカビと汚れとを除去するために酸性洗剤をスプレーし,直後に次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする洗剤をスプレーしたところ,眼の症状に続いてのどの症状が出現し,咳が止まらなくなったため救急外来を受診した。意識は清明。脈拍84/分,整。血圧132/74 mmHg。流涙が著しい。眼球結膜に充血を認める。
 この患者の症状の原因物質として最も考えられるのはどれか。

正解
a
国試正答率
67%

Assessment
①眼の違和感,のどの灼熱感および強い咳
②酸性洗剤をスプ

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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