問題番号 : 106G51

7歳の男児。背が低いことを心配した母親に伴われて来院した。幼稚園では他の児に比べて少し背が低い程度であったが,最近,小学校の同級生との身長差が徐々に拡大してきているという。在胎38週,体重2,780 g,骨盤位で出生した。母子健康手帳によると,出生時身長49.0 cm,Apgarスコア5点(1分)であった。小学校の成績は普通で,家族歴に特記すべきことはない。意識は清明。活気はある。身長106.3 cm(−2.6 SD),体重21.0 kg(− 0.5 SD)。外表奇形や四肢短縮を認めない。血液生化学所見:TSH 1.1 μU/mL(基準0.44~4.1),FT3 3.0 pg/mL(基準2.5~4.5),FT4 1.2 ng/dL(基準0.8~2.2)。手エックス線写真を別に示す。
 現時点の対応で適切なのはどれか。

正解
d
国試正答率
49%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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