問題番号 : 106G49

58歳の男性。会社員。人間ドックで受けたある疾患に対する検査の結果が陽性だったため,その疾患にかかっている可能性を知りたいと会社の医務室に来た。その疾患に関連する異常を疑わせる自覚症状はない。現病歴と既往歴とに特記すべきことはない。人間ドックで実施した他の検査結果はすべて正常範囲内にあった。文献で,この検査が陽性であることの感度は20%,特異度は95%であること,人間ドックを受診する58歳男性がその疾患を潜在的に有する確率は0.1%であることが分かった。
 この男性がその疾患を有する確率はどれか。

正解
b
国試正答率
94%

選択肢考察
(解答率:×a 4.1%,○b 93.7%,×c 1%,×d 0.

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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