37歳の女性。右側のふくらはぎが痛むことを主訴に来院した。1年前の職場の健康診断で脂質異常症を指摘されたため,その後は毎日4 kmのウォーキングを継続していた。1週前に社内の診療所で検査したところ,総コレステロール302 mg/dL,トリグリセリド125 mg/dLであり,改善していなかったため,同日に処方された治療薬の内服を開始した。3日前から右ふくらはぎの痛みがあり,心配になって受診した。身長162 cm,体重58 kg。右上眼瞼に黄色腫を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。右側下腿を把持すると強い疼痛を認める。血液生化学所見:尿素窒素31 mg/dL,クレアチニン1.1 mg/dL,尿酸7.2 mg/dL,総コレステロール256 mg/dL,トリグリセリド131 mg/dL,総ビリルビン0.9 mg/dL,AST 45 IU/L,ALT 40 IU/L,LD 203 IU/L(基準176~353),ALP 288 IU/L(基準115~359),γ-GTP 12 IU/L(基準8~50),CK 1,889 IU/L(基準30~140),Na 137 mEq/L,K 4.4 mEq/L,Cl 97 mEq/L。
この患者に投与された可能性が最も高いのはどれか。