問題番号 : 106F20

70歳の女性。1人暮らし。5日前からの発熱と下痢とを主訴に,往診の依頼があった。2年前に大腿骨頸部骨折を受傷して以来,自宅で寝たきりになっている。意識は清明。体温38.0℃。脈拍104/分,整。血圧86/50 mmHg。呼吸数24/分。
 この患者で認める可能性が高いのはどれか。

正解
c
国試正答率
100%

Assessment
①70歳,1人暮らし ⇒ 独居高齢者
②5日間の発熱,下

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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