問題番号 : 106E48

45歳の男性。事務職。職場の健康診断で検査結果の異常値を指摘され,産業医が面談を行うこととなった。自覚症状,現病歴および既往歴に特記すべきことはない。自家用車で通勤し,運動習慣はない。喫煙歴はない。飲酒は毎日ビール500 mLと日本酒1.5合とを10年間。身長170 cm,体重75 kg,腹囲92 cm。血圧120/78 mmHg。血液生化学所見:空腹時血糖95 mg/dL,HbA1c 4.8%(基準4.3~5.8),トリグリセリド180 mg/dL,HDLコレステロール38 mg/dL,LDLコレステロール135 mg/dL(基準65~139),AST 38 IU/L,ALT 48 IU/L,γ-GTP 136 IU/L(基準8~50)。同時に実施した食事調査では摂取エネルギー量2,100 kcal/日,食塩摂取量9 g/日であった。
 産業医がまず勧める内容として適切なのはどれか。2つ選べ

正解
a, b
国試正答率
83%

Assessment
 自動車通勤で運動習慣がなく,BMI値は26.0,腹囲9

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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