問題番号 : 106D60

38歳の初妊婦。妊娠36週。頭痛を主訴に来院した。妊娠34週までは特に異常を指摘されていなかった。1週前に軽い頭痛を自覚し,自宅で様子をみていたが次第に増強してきたため受診した。血圧160/110 mmHg。全身に浮腫を認める。尿蛋白2+。胎児心拍数陣痛図で胎児機能不全と診断し,緊急帝王切開で2,600 gの女児を娩出した。術後8時間を経過した時点で,褥婦が強直性間代性けいれんをきたした。
 治療薬の有効成分はどれか。

正解
f
国試正答率
86%

Assessment
①妊娠36週,血圧160/110 mmHg ⇒ 重症妊娠

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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