問題番号 : 106D56

76歳の女性。夕食後に突然激しい腹痛があり,2時間後に搬入された。腹部手術の既往はない。意識は清明。体温35.7℃。脈拍124/分,不整。血圧80/50 mmHg。呼吸数24/分。SpO2 94%(room air)。腹部はやや硬く,全体に圧痛と軽度の腹膜刺激症状とを認めた。上腸間膜動脈塞栓症と診断し,直ちに開腹手術を施行した。手術所見ではTreitz靱帯の約120 cm肛門側から回盲部までの小腸が壊死に陥っていた。
 この患者が術後に吸収障害をきたすと予想されるのはどれか。2つ選べ

正解
b, d
国試正答率
97%

Assessment
①突然激しい腹痛 ⇒ 急性腹症の鑑別
②腹部手術の既往は

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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