64歳の女性。皮膚の黄染を主訴に来院した。5年前から肝機能異常を指摘されていたが,自覚症状がなかったためそのままにしていた。3週前から皮膚の痒みが出現し,1週前に皮膚が黄色いことに気付いたという。服薬歴に特記すべきことはない。輸血歴はない。飲酒は機会飲酒。身長163 cm,体重57 kg。眼球結膜に黄染を認める。右肋骨弓下に肝を4 cm,左肋骨弓下に脾を3 cm触知する。血液所見:赤血球335万,Hb 10.8 g/dL,Ht 35%,白血球3,300,血小板8.5万。血液生化学所見:総蛋白7.8 g/dL,アルブミン3.2 g/dL,総ビリルビン2.8 mg/dL,直接ビリルビン1.8 mg/dL,AST 186 IU/L,ALT 148 IU/L,LD 184 IU/L(基準176~353),ALP 559 IU/L(基準115~359),γ-GTP 253 IU/L(基準8~50)。免疫学所見:CRP 2.4 mg/dL。HBs抗原陰性,HCV抗体陰性。リウマトイド因子〈RF〉陰性,抗核抗体40倍(基準20以下),抗ミトコンドリア抗体80倍(基準20以下)。
治療薬として適切なのはどれか。