58歳の男性。1か月前からの下腿の浮腫を主訴に来院した。5年前に健康診断で糖尿病と高血圧症とを指摘されたため,自宅近くの診療所で食事療法の指導を受け,経口糖尿病薬とカルシウム拮抗薬とを処方されている。眼底検査で明らかな異常を指摘されていないという。意識は清明。身長166 cm,体重70 kg。体温36.4℃。脈拍84/分,整。血圧142/88 mmHg。呼吸数14/分。眼瞼と下腿とに浮腫を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。神経学的所見に異常を認めない。尿所見:蛋白3+,潜血1+,沈渣に赤血球1~4 / 1視野,白血球1~4 / 1視野。血液所見:赤血球480万,Hb 15.1 g/dL,Ht 46%,白血球5,000,血小板30万。血液生化学所見:空腹時血糖98 mg/dL,HbA1c 6.0%(基準4.3~5.8),総蛋白4.6 g/dL,アルブミン2.5 g/dL,尿素窒素16 mg/dL,クレアチニン0.9 mg/dL,総コレステロール300 mg/dL。腎生検のPAM染色標本を別に示す。
治療として適切なのはどれか。