72歳の男性。1週前から続く両下肢の冷感と痛みとを主訴に来院した。1か月前に不安定狭心症に対する冠動脈ステント留置術を受けた。15年前から糖尿病と高血圧症とで治療中である。喫煙は15本/日を50年間。体温36.6℃。脈拍84/分,整。血圧140/88 mmHg。呼吸数18/分。両下腿に網状皮斑を認める。足趾にチアノーゼを認める。尿所見:蛋白(−),潜血(±)。血液所見:赤血球380万,Hb 11.8 g/dL,Ht 35%,白血球6,600(桿状核好中球5%,分葉核好中球60%,好酸球15%,単球5%,リンパ球15%),血小板26万。血液生化学所見:アルブミン4.0 g/dL,尿素窒素42 mg/dL,クレアチニン3.0 mg/dL(冠動脈ステント留置術前:1.2 mg/dL)。免疫学所見:CRP 1.5 mg/dL。リウマトイド因子〈RF〉陰性,抗核抗体陰性。CH50 19 U/mL(基準30~40)。下腿の皮膚生検のH-E染色標本を別に示す。
診断として考えられるのはどれか。