問題番号 : 106D39

78歳の男性。胃癌に対する胃切除術のため入院中である。術後2日,深夜に尿道カテーテルを自己抜去し,尿道出血を認めた。意識は清明。身長163 cm,体重63 kg。脈拍96/分,整。血圧130/70 mmHg。下腹部は小児頭大に膨隆している。直腸指診で鶏卵大の前立腺を触知する。血液所見:赤血球377万,Hb 10.2 g/dL,Ht 33%,白血球10,200,血小板23万。血液生化学所見:尿素窒素22 mg/dL,クレアチニン1.4 mg/dL。腹部超音波検査では,膀胱は多量の尿で拡張し,前立腺は腫大していた。尿道カテーテルは再挿入できなかった。
 対応として適切なのはどれか。

正解
d
国試正答率
85%

Assessment
①78歳の男性,胃癌で入院中,カテーテル自己抜去後に尿道

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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