問題番号 : 106D26

3歳の男児。6日続く高熱を主訴に来院した。6日前から38~39℃台の発熱が続いており,昨日から体幹に皮疹が出現してきた。既往歴に特記すべきことはない。1歳の弟がいる。意識は清明。元気がなく,食事摂取は普段の半分以下であるという。眼球結膜に充血を認める。眼脂を認めない。口唇に発赤と乾燥とを認め,咽頭は発赤している。両側の頸部に径2 cmのリンパ節を3個触知する。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。体幹皮膚に不定形の紅斑がある。四肢末端に発赤と浮腫とを認める。血液所見:赤血球450万,Hb 13.2 g/dL,Ht 40%,白血球22,000,血小板46万。血液生化学所見:総蛋白6.8 g/dL,アルブミン3.5 g/dL。CRP 16 mg/dL。
 保護者への説明で適切なのはどれか。

正解
a
国試正答率
87%

Assessment
①3歳の男児
②6日続く高熱
③体幹に皮疹が出現
④食事

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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