問題番号 : 106C20

78歳の男性。尿が出なくなったことを主訴に来院した。3日前に頭痛と咽頭痛とを自覚し,自宅近くの診療所で感冒薬を処方された。昨晩から尿がたらたらとしか出なくなり下腹部痛を認めたため,受診した。身長165 cm,体重60 kg。体温36.0℃。脈拍64/分,整。血圧156/86 mmHg。下腹部は膨隆し,直腸指診で鶏卵大の前立腺を触知する。腹部超音波検査所見上,膀胱は多量の尿で拡張している。
 現時点の対応として適切なのはどれか。

正解
a
国試正答率
98%

Assessment
①78歳の男性 ⇒ 高齢男性
②感冒薬服用後,排尿困難出

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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