78歳の男性。黒色便を主訴に来院した。数日前から心窩部不快感を自覚していた。本日,突然の心窩部痛があり,黒色便に気付いたため受診した。2年前から腰痛のため,自宅近くの診療所で治療を受けている。意識は清明。身長168 cm,体重62 kg。体温36.8℃。脈拍92/分,整。血圧130/86 mmHg。呼吸数16/分。SpO2 98%(room air)。眼瞼結膜は貧血様である。腹部は平坦,軟で,心窩部に軽度の圧痛を認める。腸雑音は亢進している。直腸指診を行うと黒色便が付着した。緊急に施行した上部消化管内視鏡検査の写真(A)(B)を別に示す。
この患者から聴取された病歴で最も重視すべきなのはどれか。