83歳の女性。両上腕の痛みと発熱とを主訴に来院した。3週前から両上腕と両肩とに疼痛とこわばりとが出現した。2週前からは37℃台の発熱を伴うようになった。3日前から大腿にも疼痛がひろがり昼過ぎまで布団から起き上がれなくなったという。体重が3週間で3 kg減少した。体温37.5℃,脈拍80/分,整。血圧138/72 mmHg。眼瞼結膜は貧血様である。疼痛のため腕を挙上できない。両側の上腕に圧痛を認める。関節に発赤と腫脹とを認めない。筋力は疼痛とこわばりのため正確に評価できない。赤沈78 mm/1時間。血液所見:赤血球328万,Hb 9.9 g/dL,Ht 30%,白血球6,300,血小板39万。血液生化学所見:総蛋白6.0 g/dL,尿素窒素12 mg/dL,クレアチニン0.6 mg/dL,AST 24 IU/L,ALT 22 IU/L,LD 220 IU/L(基準176~353),CK 31 IU/L(基準30~140),Na 138 mEq/L,K 4.4 mEq/L,Cl 102 mEq/L。
診断として最も考えられるのはどれか。