問題番号 : 105I79

68歳の男性。進行する下腿の浮腫を主訴に来院した。2か月前から両側下腿の浮腫を自覚していたが,次第に増悪するため紹介されて受診した。10年前から高血圧症で降圧薬を服用している。6年前から関節リウマチで自宅近くの診療所にて薬物治療中である。脈拍76/分,整。血圧138/86 mmHg。尿所見:蛋白3+,糖(-),潜血(±)。血液生化学所見:総蛋白5.5 g/dL,アルブミン2.6 g/dL,総コレステロール368 mg/dL,尿素窒素22 mg/dL,クレアチニン1.1 mg/dL,尿酸7.4 mg/dL。腎生検の蛍光抗体IgG染色標本を別に示す。
 この腎病変をきたす原因として可能性が低いのはどれか。

正解
d
国試正答率
78%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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