問題番号 : 105I73

59歳の男性。鼻出血と膿性鼻漏とを主訴に来院した。1か月前から著しい鼻痛が続いている。鼻腔内粘膜の発赤とびらんとを認める。血液所見:赤血球408万,Hb 12.1 g/dL,Ht 34%,白血球8,300,血小板35万。免疫学所見:CRP 16.8 mg/dL,PR3-ANCA陽性。副鼻腔単純CTで鼻腔から上顎洞,篩骨洞,眼窩内に及ぶ腫瘤を認める。鼻内腫瘤の生検で壊死組織,炎症細胞浸潤および多核巨細胞を認める。
 確定診断のために精査が必要な臓器はどれか。2つ選べ

正解
b, e
国試正答率
96%

Assessment
①鼻出血と膿性鼻漏,著しい鼻痛,鼻腔内粘膜の発赤,びらん

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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