問題番号 : 105I57

20歳の女性。全身浮腫を主訴に来院した。3日前から顔面と下腿とに浮腫が出現し,急速に増悪してきた。現在までに体重が6 kg増加した。身長156 cm,体重60 kg。体温35.6℃。脈拍72/分,整。血圧110/76 mmHg。全身浮腫が高度である。尿所見:蛋白4+,糖(-),潜血(-)。血液生化学所見:総蛋白5.0 g/dL,アルブミン2.2 g/dL,総コレステロール320 mg/dL,尿素窒素40 mg/dL,クレアチニン1.8 mg/dL,尿酸8.0 mg/dL,Na 138 mEq/L,K 4.4 mEq/L,Cl 100 mEq/L。腎生検のPAS染色標本を別に示す。
 この患者の尿所見として考えにくいのはどれか。

正解
d
国試正答率
58%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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