問題番号 : 105I54

8か月の乳児。高熱を主訴に来院した。2日前から39℃台の発熱,鼻汁および軟便を認めている。両親と3歳の兄との4人暮らし。機嫌は比較的良く,食欲は良好である。意識は清明。身長70 cm,体重8.2 kg。体温38.9℃。呼吸数24/分。心拍数120/分,整。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知しない。咽頭は軽度発赤し,永山斑を認める。
 この児の家族への説明で適切なのはどれか。

正解
a
国試正答率
74%

Assessment
①機嫌が良く,心音と呼吸音に異常なし ⇒ 重篤な疾患は考

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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