62歳の女性。貧血を主訴に来院した。高血圧症の治療中,血液検査で貧血を指摘され,消化管の精査のために紹介された。意識は清明。身長168 cm,体重57 kg。体温36.4℃。脈拍72/分,整。血圧136/86 mmHg。甲状腺と頸部リンパ節とを触知しない。心音と呼吸音とに異常を認めない。肝・脾を触知しない。尿所見:蛋白(-),糖(-)。血液所見:赤血球302万,Hb 7.9 g/dL,Ht 26%,白血球8,100,血小板15万。血液生化学所見:総蛋白6.6 g/dL,アルブミン3.4 g/dL,尿素窒素19 mg/dL,クレアチニン0.5 mg/dL,総ビリルビン1.8 mg/dL,AST 26 IU/L,ALT 34 IU/L,LD 540 IU/L(基準176~353),ALP 286 IU/L(基準115~359),Na 138 mEq/L,K 4.0 mEq/L,Cl 102 mEq/L。免疫学所見:CRP 0.8 mg/dL,CEA 2.8 ng/mL(基準5以下),CA19-9 26 U/mL(基準37以下)。上部消化管内視鏡検査で胃内に病変を認める。胸腹部CTでは胃の病変以外に異常を認めない。上部消化管内視鏡写真を別に示す。
治療として適切なのはどれか。