問題番号 : 105G54

50歳の男性。食事の際の胸につかえる感じを主訴に来院した。数年前から急いで食事をすると胸のつかえ感が出現するため,食習慣に注意していたが症状はゆっくり進行し,最近では嘔吐することもあった。体重は最近1年間で5 kg減少した。腹部は平坦,軟で,圧痛を認めない。上部消化管内視鏡検査では食道の拡張,食道内の食物残渣および胃粘膜の軽度萎縮を認める。上部消化管造影写真(A)と次に行った食道内圧検査の結果(B)とを別に示す。
 嚥下時の食道内圧検査所見のうち,確定診断の根拠となったのはどれか。2つ選べ

正解
b, e
国試正答率
57%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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