問題番号 : 105G50

47歳の女性。突然の頭痛が繰り返し起こることを訴えて来院した。6か月前から排便時に頭痛と発汗とが出現し,10分くらいの安静で改善するという発作が数日に1回起こるようになった。家族に勧められて,発作時に血圧を測定したところ206/116 mmHgで,発作が治まってから測定すると116/76 mmHgであったという。身長156 cm,体重48 kg。脈拍96/分,整。血圧196/110 mmHg。顔面は蒼白で,前胸部に発汗がみられる。四肢末端は冷たい。甲状腺の腫脹を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部に異常を認めない。下腿に浮腫を認めない。神経学的所見に異常を認めない。血液生化学所見:空腹時血糖122 mg/dL,尿素窒素14 mg/dL,クレアチニン0.7 mg/dL,Na 141 mEq/L,K 4.0 mEq/L,Cl 98 mEq/L。
 診断に最も有用なのはどれか。

正解
b
国試正答率
98%

Assessment
①排便時に頭痛と発汗 ⇒ 褐色細胞腫では腹圧上昇に伴い,

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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