問題番号 : 105G43

28歳の男性。息切れと空咳とを主訴に来院した。3か月前から体重減少と倦怠感とが出現し,1週前から息切れと空咳とを自覚している。身長172 cm,体重54 kg。体温37.6℃。呼吸数20/分。脈拍92/分,整。血圧96/62 mmHg。口腔内に多発する白苔を認める。血液生化学所見:総蛋白6.0 g/dL,アルブミン3.2 g/dL,LD 384 IU/L(基準176~353)。免疫学所見:CRP 12.4 mg/dL,β-D-グルカン118 pg/mL(基準10以下),HTLV-1抗体陰性。胸部エックス線写真で両側肺野に淡いすりガラス陰影を認める。
 この患者の白血球分画で著明に減少している可能性が高いのはどれか。

正解
e
国試正答率
92%

Assessment
①息切れと空咳 ⇒ 閉塞性肺疾患や肺実質性・間質性疾患な

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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