問題番号 : 105F19

74歳の男性。突然の腰背部痛を生じ,軽快しないため搬入された。高血圧症の既往があり降圧薬を服用している。 意識レベルはJCSⅠ-1。呼吸数24/分。脈拍116/分,整。血圧76/58mmHg 腹部は膨隆し,拍動性腫瘤を触知する。左腰部から側腹部にかけて皮下出血を認める。 直ちに乳酸リンゲル液の輸液を開始し,診断のための検査を行った。
 その後の経過として病態の改善を示唆する所見はどれか。

正解
e
国試正答率
94%

補助線モードの解説:

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る