問題番号 : 105E58

84歳の女性。1か月前から食事中に時々むせるようになり,心配した娘に伴われて来院した。5年前に発症した脳塞栓症によって左片麻痺と構語障害の後遺症があり,入浴するときや車椅子を押してもらって自宅近くを散歩するとき以外,ほぼ終日ベッド上で生活している。坐位保持は可能で食欲はあるが,移動,食事,排泄,入浴,着替え及び整容には介助が必要である。7年前に夫と死別し,現在は娘夫婦と同居している。
 現時点の対応として適切なのはどれか。3つ選べ

正解
b, c, d
国試正答率
99%

選択肢考察
(解答率:×a 0.8%,○b 99.3%,○c 99.7%,○d

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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