問題番号 : 105E55

70歳の女性。歩行障害を主訴に来院した。半年前にくも膜下出血を発症し,開頭手術を受けた。軽度の右下肢麻痺のために2か月間のリハビリテーションを受け,症状を残さず自宅に退院していた。3か月前から,徐々に動きが鈍くなり,家でじっとしていることが多くなった。歩行は緩慢であり,尿失禁も時々みられるようになった。神経学的所見で見当識障害や短期記憶障害がみられ,Mini-Mental State Examination〈MMSE〉は15点(30点満点)である。四肢の運動麻痺や筋強剛を認めないが,歩行は小刻みで緩慢である。
 最も考えられるのはどれか。

正解
c
国試正答率
91%

Assessment
①亜急性の進行,②認知症と失禁を伴う,③小刻み歩行,④く

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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