問題番号 : 105D55

14歳の女子。学校の健康診断で高コレステロール血症を指摘されたため精査目的で来院した。1年半前から友人と一緒に食事量を減らしてダイエットを開始した。半年前からは筋力トレーニングも開始した。最近は倦怠感を強く自覚している。減量開始前の体重は43 kgであった。意識は清明だが,表情は乏しい。身長151 cm(-0.9 SD),体重27 kg(-2.8 SD)。体温35.6℃。脈拍44/分,整。血圧110/92 mmHg。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦,軟。皮膚は乾燥が目立ち,四肢に冷感を認める。血液生化学所見:総コレステロール268 mg/dL,トリグリセリド82 mg/dL,TSH 4.6 μU/mL(基準0.2~4.0),FT3 1.8 pg/mL(基準2.5~4.5),FT4 0.8 ng/mL(基準0.8~2.2)。頭部MRIで軽度の脳萎縮を認める。
 この疾患に認められる症候はどれか。3つ選べ

正解
a, c, d
国試正答率
67%

Assessment
 体重27 kgは極端なやせであることは一目瞭然。
 標

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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