問題番号 : 105D44

67歳の女性。3か月前からの腹部膨満感を主訴に来院した。脈拍76/分,整。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部はやや膨隆し,右肋骨弓下に肝を3 cm,左肋骨弓下に脾を5 cm触知する。血液所見:赤血球360万,Hb 10.5 g/dL,Ht 32%,白血球18,700(骨髄芽球1%,好中球58%,好酸球5%,好塩基球1%,単球5%,リンパ球30%,赤芽球4個/100白血球),血小板65万。末梢血塗抹標本で巨大血小板を認め,骨髄穿刺はdry tapであった。骨髄の生検組織のH-E染色標本(A)と鍍銀染色標本(B)とを別に示す。
 適切な対応はどれか。

正解
c
国試正答率
24%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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