問題番号 : 105D43

1歳7か月の女児。脾腫の精査を目的に来院した。1歳6か月児健康診査で脾腫を指摘された。出生後の発育と発達とは正常である。眼球結膜に軽度の黄染を認める。腹部で肝を1 cm,脾を4 cm触知する。血液所見:赤血球347万,Hb 8.7 g/dL,Ht 27%,白血球12,100,血小板36万。血液生化学所見:総蛋白6.4 g/dL,アルブミン4.2 g/dL,総ビリルビン2.0 mg/dL,AST 41 IU/L,ALT 23 IU/l,ALP 558 IU/L(基準361~958),ハプトグロビン10 mg/dL(基準19~170)。末梢血塗抹May-Giemsa染色標本を別に示す。
 合併によって原疾患が急激に増悪する可能性があるのはどれか。

正解
c
国試正答率
92%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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