問題番号 : 105D42

70歳の男性。大腸がん検診で便潜血反応陽性であったため,精密検査を勧められて来院した。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。腹部は平坦,軟で,圧痛を認めない。血液所見:赤血球410万,Hb 13.2 g/dL,Ht 40%,白血球7,200,血小板19万。血液生化学所見:総蛋白6.8 g/dL,アルブミン4.0 g/dL,AST 20 IU/L,ALT 18 IU/L,LD 312 IU/L(基準176~353),ALP 275 IU/L(基準115~359)。CRP 0.1 mg/dL。注腸造影写真を別に示す。
 対応として適切なのはどれか。

正解
b
国試正答率
65%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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