問題番号 : 105D21

68歳の男性。健康診断で肝障害を指摘され来院した。20年前にB型肝炎ウイルス感染を指摘されたがそのままにしていた。意識は清明。身長165 cm,体重61 kg。体温36.2℃。脈拍76/分,整。腹部は平坦,軟で,肝・脾を触知せず,圧痛を認めない。血液所見:赤血球408万,Hb 13.2 g/dL,Ht 39%,白血球6,700,血小板16万。血液生化学所見:総蛋白7.2 g/dL,アルブミン4.1 g/dL,総ビリルビン0.5 mg/dL,直接ビリルビン0.2 mg/dL,AST 59 IU/L,ALT 83 IU/L,LD 275 IU/L(基準176~353),ALP 159 IU/L(基準115~359),γ-GTP 125 IU/L(基準8~50),Na 141 mEq/L,K 3.7 mEq/L,Cl 103 mEq/L。腹部超音波写真(A)と腹部ダイナミックCT(B)(C)とを別に示す。
 最も考えられるのはどれか。

正解
a
国試正答率
75%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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