問題番号 : 105C21

55歳の女性。心肺停止状態で搬入された。40歳台から高血圧症のため,降圧薬を服用中である。仕事中に「胸が絞め付けられるように痛い」と言った後,床に倒れた。救急車内で救急救命士によって静脈路を確保され,心肺蘇生法を施行されつつ搬入された。搬入時のモニター心電図波形は心静止である。
 投与する薬品はどれか。

正解
a
国試正答率
99%

Assessment
①高血圧症で内服治療中の55歳の女性が,胸痛(胸部絞扼感

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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