問題番号 : 105B44

61歳の男性。血痰を主訴に来院した。1か月前から全身倦怠感を自覚し,食欲が低下していた。2日前から尿量が少なくなり,下腿に浮腫が出現した。今朝から尿が赤くなり,血痰が出るようになった。体温37.8℃。脈拍104/分,整。血圧182/108 mmHg。皮膚に出血斑を認めない。両側肺野にcoarse cracklesを聴取する。下腿に浮腫を認める。尿所見:肉眼的血尿,蛋白2+,糖(-),潜血3+。血液所見:赤血球250万,Hb 7.8 g/dL,Ht 23%,白血球8,500,血小板21万。血液生化学所見:総蛋白6.8 g/dL,アルブミン4.9 g/dL,尿素窒素72 mg/dL,クレアチニン5.5 mg/dL,尿酸9.2 mg/dL,Na 141 mEq/L,K 5.9 mEq/L,Cl 102 mEq/L。免疫学所見:CRP 3.2 mg/dL,抗基底膜抗体陽性。
 アレルギー反応のCoombs分類で,この疾患と同じ型に属するのはどれか。

正解
c
国試正答率
93%

Assessment
①全身倦怠,体温37.8℃,CRP 3.2 mg/dL

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

無料会員登録して、解説をすべて見る