問題番号 : 105A21

69歳の男性。意識障害のため搬入された。 1年前から高血糖を指摘されていたが特に何もしなかった。1週前から風邪気味であったが,2,3日前から咳と微熱とを認め, 前日から食事摂取が不良となった。意識レベルはJCSⅡ-30。身長172 cm,体重72 kg。 呼吸数16/分 脈拍88/分,整。血圧104/88 mmHg。舌の乾燥を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。尿所見:蛋白(-), 糖3+ ケトン体(-)。血液生化学所見: 血糖760 mg/dL,HbA1c 7.8%(基準4.3~5.8)。抗GAD抗体陰性。
  この患者の予想される検査結果に最も近いのはどれか

正解
c
国試正答率
78%

補助線モードの解説:

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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