問題番号 : 104I46

67歳の男性。労作時胸痛の再発を主訴に来院した。10年前に胃潰瘍の既往がある。4か月前に狭心症,高血圧,高尿酸血症および高脂血症と診断され,経皮的冠動脈ステント留置術を受けた。その後は胸痛が消失し体調が良かったため,自己判断で1週前から処方薬の内服を中断していた。意識は清明。身長168 cm,体重68 kg。脈拍72/分,整。血圧132/78 mmHg。心尖部でⅣ音を聴取する。呼吸音に異常を認めない。下肢に浮腫を認めない。
 以前服薬していた薬剤の中で,中断が労作時胸痛の再発に最も影響したのはどれか。

正解
a
国試正答率
82%

Assessment
①労作性の胸痛 ⇒ 虚血性心疾患が代表的である
②経皮的

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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