問題番号 : 104I40

61歳の男性。意識障害のため搬入された。買い物中に右手に力が入らなくなり,言葉も出なくなった。そのまま倒れて意識を失ったため,店員が救急車を要請した。意識はもうろうとし,時に開眼し左手足を自発的に動かす。右上下肢は全く動かさず,言葉は出ない。脈拍72/分,不整。血圧170/90 mmHg。血液検査で異常を認めない。発症から2時間後の頭部MRIの拡散強調像(A)とMRA(B)とを別に示す。
 診断はどれか。

正解
a
国試正答率
94%

画像診断
上画像参照。

Assessment

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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