65歳の男性。悪心,下腿浮腫および労作時呼吸困難を主訴に来院した。10年前の健康診断で,蛋白尿と高血圧とを指摘されたが放置していた。1か月前から呼吸困難が徐々に出現し,体重が3 kg増加した。血圧178/96 mmHg。下腿に圧痕浮腫を認める。血液所見:赤血球230万,Hb 6.8 g/dL,Ht 21%,白血球6,000,血小板23万。血液生化学所見:血糖180 mg/dL,尿素窒素98 mg/dL,クレアチニン9.1 mg/dL,Na 121 mEq/L,K 8.2 mEq/L,Cl 85 mEq/L,Ca 8.1 mg/dL,P 6.6 mg/dL。動脈血ガス分析(自発呼吸,room air):pH 7.32,PaO2 98 Torr,PaCO2 29 Torr,HCO3- 15 mEq/L。胸部エックス線写真(A)と心電図(B)とを別に示す。
緊急血液透析の準備中にまず行う治療はどれか。