問題番号 : 104G45

46歳の男性。脱力感を主訴に来院した。3か月前,胃癌のため胃全摘術を受けた。1か月前から食後2,3時間すると脱力感が出現し,動悸,冷汗および手指振戦を認めるようになった。意識は清明。身長172 cm,体重62 kg。脈拍72/分,整。血圧134/86 mmHg。眼瞼結膜に貧血を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は正中部に手術創瘢痕を認め,平坦,軟で,肝・脾を触知しない。
 この病態に関係しているのはどれか。

正解
a
国試正答率
98%

Assessment
①3か月前,胃癌のため胃全摘術 ⇒ 胃切除後症候群
②食

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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