問題番号 : 104F26

本問は,104F26~27の連問の一部です。

 総合外来における医師と患者の会話を示す。
医 師:「今日はどうされましたか」
患 者:「咳が続くんです
医 師:「そうですか。では,症状について詳しく教えていただけますか」
患 者:「5日前にのどが痛くて微熱があり,翌日から咳が出るようになりました。市販の風邪薬を飲んで様子をみていたら,2日後には熱も下がり,のどの痛みも治まったので昨日から仕事には出ているのですが,咳はずっと続いています」
医 師:「なるほど。それでどうなりましたか」
患 者:「昼はそれほどつらくはないのですが,夜になると少し咳が増える気がします。ちょっと長いので,もしかして肺炎にでもなっているのではないかと心配で今日病院にきました」
下線部で患者の解釈モデルを表しているのはどれか。

正解
e
国試正答率
99%

Assessment
 この問答だけでは何ともいえない。肺炎かもしれないし気管

無料会員登録していただくと、実際の解説をすべて見ることができます。急性の呼吸困難を主訴とする疾患としては,喉頭浮腫,気道異物,自然気胸,気管支喘息,慢性閉塞性肺疾患の急性増悪などの呼吸器疾患,心不全(急性,慢性の急性増悪),肺血栓塞栓症などの循環器疾患が代表的である。この症例では呼吸器感染症と心不全が疑われるが,胸部エックス線写真は肺炎像というよりも両心不全を示唆する所見を示している。診断:心不全(両心不全)(Nohria分類wet and warm) 選択肢考察 ×a 強い呼吸困難,胸痛などにより安静が保てない場合には,血管拡張による前負荷軽減と,交感神経抑制による心筋酸素消費量の減少を目的としてモルヒネを使用する。この症例ではモルヒネが必要となるほどの興奮状態ではない。

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